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人間とはどういう生き物なのか?
〜集団への所属欲求を持つ「社会的動物」〜

私たち人間は色々な集団に所属しています。なぜか?それは、一人で生きるよりも他の誰かと助け合いながら生きた方が便利だから(社会的促進)。

これは、ライオンや蟻など群れをつくる動物・昆虫すべてに見られる行動です。お互いを助け合うことで自分の安全性を高めて生き残るためにはとても重要な知恵。集団の中で生きる私たちには「誰かに受け入れられたい」「安心できる居場所がほしい」「誰かと繋がっていたい」という強い所属欲求を持っています。だから私たちは集団から疎外されないよう努力するのです。集団から疎外されることは野生動物の場合「死」を意味します。

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疎外されないよう私たちは他者評価が気になるようになります。
①過剰に人の目を気にする
②マイナス評価に敏感になる
③人の視線が怖くなる

他人の悪口を言ったり、自分を守るためにウソをついたり、いじめを見て見ぬふりをするのはすべて集団の中での自分を守る行動。集団の中で生きたいと思いながら、協力しながら生活しにくい現代の環境は孤立感を更に与えやすいのです。

また、他者の評価を通じて自分自身を理解している(ソーシャルセルフ)と自分で自分を理解している(セルフ)の2通りから自分自身を理解しており、集団の場面によって自己を使い分け適応しています。自分の中に色々な自分がいるのは自然な事だと言えます。そして自分自身を把握するために、他者と比較してしまうこともその一つで、より優れた存在だと思う自己高揚動機は誰もが持つ欲求です。

# by mizunoyakougei | 2020-07-05 21:21 | 看板ムスメ 日々のスケッチ

〜行動心理心理士資格への道〜

コロナによる行動自粛期間に出会った行動経済学への興味やサクナビの学びから行動心理士の資格の目標を定める事が出来ました。

これからは資格へ向けての行動心理のまとめを綴っていきたいと思います!
〜行動心理心理士資格への道〜_f0112062_12443514.jpg
今を生きる私たちは大変生きづらい世を生きています。それは「相手の気持ちが分からない」というものです。核家族化によるコミュニケーション不足、競争社会から友人を「ライバル」視することしか出来ない、ネットの普及により1人で情報収集が可能になり関係性が完結してしまうなどの理由が挙げられています。

このようの環境から「人との関わり」が不要になり、リアルな人間との付き合い方が分からなくなる現象がおきているのです。

行動心理士は人の心からくる言動を理解した上で、他人とのより良い関係作りに必要な方法をアドバイスするとこができます。

理想の人間関係とはどんな関係性を言うのか、自分自身の幸せと共に模索していけたらと思います。

# by mizunoyakougei | 2020-06-28 12:39 | 看板ムスメ 日々のスケッチ

ギブアンドテイク GIVE&TAKE
アダム・グラント
第8章・最終章まとめ   与えることの原理

与える時はたいてい、相手に得をさせたい欲求と、自分自身も得をしたい欲求が複雑に混ざり合っている。
動物学者のフランス・ドゥ・ヴァール『共感の時代へ』で「利己的か利他的かで分けることは、根本の問題から注意を逸らすためのものかもしれない。なぜ自己を他者から、あるいは自己から他者を引き離そうとするのだろう。この二つを、一体化することが、人間の協同性に隠された秘密であるというのに」と述べている。

私たちが人助けをする理由。それは、
困っている相手を自己意識に同化させ、相手の中に自分自身を見出すから。実際には自分自身を助けている。

人には同化したい欲求があり、人とつながり、強く結びつき、コミュニティの一員になりたいと思う。その一方で異化したいという欲求もあり、ユニークで他とは違う個性的な存在でありたいとも思っている。

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与える人は一歩先を見る。ギバーの「成功の定義」は他人にプラスの影響をもたらす個人的ものと考える。成功のイメージが「個人の業績+他人への貢献度」で成り立つとすれば、職場でもギバーが増え、個人と共同両方の利益を高めるため、他者を思い遣らざるを得ない。

与えるという行為そのものは自然なことであるが、他者志向で誰にいつのタイミングで与えていくか、真の「与える人」になれるよう意識していきたいものである。

# by mizunoyakougei | 2020-06-23 23:13 | 看板ムスメ 日々のスケッチ